
会 長 挨 拶
踏み出そう70年とその一歩
「時は今 ところ足元 そのことに 打ち込む命 永久(とわ)の御命(みいのち)」
今年度2820地区、瀬戸隆海ガバナーは椎(しい)尾(お)弁(べん)匡(きょう)大僧正の御作を地区行動の指針として掲げられました。「今」をまっすぐに生きる。今、目の前にある一瞬を大切に生きる。足元をしっかりと踏みしめながら歩む。この姿勢こそが未来永劫に繋がるのだ、と。
偶々学生時代から読み親しんでおりました梅原猛の晩年の著作『法然・親鸞・一遍』に触れ、西田幾多郎哲学を学ぶも、自らの師として東海中学時代の椎尾弁匡先生に辿り着いた…と語る頁を捲りましたところに、今回の行動指針…不思議なご縁を感ずるところでございます。
那珂湊ロータリークラブは今年度創立70周年という大きな節目を迎えます。その記念として、従来から取り組んでおります「青少年のこころ育成事業」を継続遂行する運びとなりました。事業内容は、かねてより、実現に向けて模索しておりました「能楽」を佐倉中央ロータリークラブ所属でロータリーコーディネーターでもあります無形文化財能楽師・橋岡久太郎先生に御無理を申し上げ、演目『葵上』催行の運びとなりました。當に至上の歓びでございます。地域の子供達をホンモノの世界に誘うことで、何か大きな感動をこころ(・・・)に刻んでもらいたい、そう願って止みません。「感動に打たれてこそ人は尋常ならざることを深く感ずるのである…」ゲーテでございます。
そして長きに亘る継続事業として、南限の生息域那珂湊に於ける『はまぎく』の植栽と園内の除草作業を今年度も地域小学生の野外授業の一つとして遂行して参ります。
又、様々な外部卓話を頂き、歴史・文化・芸術に触れることも忘れてはなりません。
こうした活動を通して、那珂湊ロータリークラブの魅力を地域の皆様にお示しすることが、会員増強に繋がるものと信じております。
それこそがフランチェスコ・アレッツォ(イタリア、ラグーザ・ロータリークラブ所属)会長のメッセージ「UNITE FOR GOOD」そのものでございます。
心地良いクラブを目指し、今日の一歩を踏み出して参りたいと思います。まだまだロータリアン新米でございます。会員の皆様のご指導ご鞭撻、そしてご協力のほど、重ねてお願い申し上げます。
観音の大き手のひら空(くう)を受け 祈りの重さ 春の雨降る ~拙詠~
ありがとうございました。
那珂湊ロータリークラブ創立70周年記念